日本人が知らない世界の黒幕

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 つくづく、日本人て危機意識の乏しい民族だと思う。
 いずれ、また、ペリーの黒船のような事態になって大慌てすることになるのでは? ただ、当時の日本には武士がいて、パニックにはなっても無防備ではなかった。今は、ほとんど無防備と言っていいのでは?

 日本のメディアもトランプ叩きに手を貸しているけど、功罪はあるものの、著者馬渕睦夫によると、彼はいわゆるディープステートと呼ばれるウォール街の国際金融機関による世界支配(それがグローバリズム)をどうにかしようとして2期目の大統領就任を阻まれたとか。
 考えてみれば、アメリカが自国の通貨を作るのにFRBという民間機関にお伺いをたてないとならない。そのFRBを日本の日銀のように国営(が当たり前?)化しようとしてディープステートの逆鱗に触れたそうな。
 暗殺されたケネディも未遂に終わったレーガンFRBをどうにかしようとしていたらしい。

 そのディープステートが目指すところは、「民主化→民営化→グローバル市場化」(ブレジンスキー理論)。一見、問題ないのでは、と思えるけど、グローバル市場化というのは、国際金融機関という外資が現地企業を買収し、市場をグローバルに支配しようという作戦ということらしい。
 なので、世界の覇権を言い始めた習近平中国共産党が敵化した(かつては社会主義グローバリズムの手段)したため今狙われて、アメリカの超党派がいろいろと難癖をつけ始めている。
 とはいえ、新型ウィルスが中国武漢で始まったことを忘れてはならないと思う。

 さて、日本はどうするのか。
 安倍元首相が退陣したのは、日本の親媚中派を一掃したいがためだったそうな。ところが、菅新総理は、安倍元総理の政策を踏襲すると言いつつ、親媚中派で有名(アメリカからも名指しされている)な二階幹事長や石井氏を再登用、そして、一方でグローバル化を利用して私腹を肥やしたいらしい竹中平蔵(#竹中平蔵つまみ出せTwitterデモまで起きている)一派を「新自由主義政策」ブレーンにしたりと、逆行させているとのこと。
 逆行と言えば、著者はなんで観光立国を目指すのか?と疑問を呈している。いわく、観光立国は、発展途上国のやることで、先進国は、たとえばフランスのように、来たければ来れば、という姿勢があたりまえ。わざわざ来ていただく必要もないという。
 ぼくもなんで観光立国なのかフシギだった。まあ、要は二階全国旅行業協会会長の肝いりと、中国人の爆買いに期待してのことだと思うけど、実際の観光収入は国内の方が圧倒的に多いそう。
 真実の報道とうたうメディアもあるけど、どうやらそういう点は報道しない自由にしてしまうらしい。

 ほかにもいろいろあるので本書を読んでいただきたいところ、どうしても気になっていた点について最後に・・・
 というのは、BLM運動。直訳すると「黒人の命は大切」となる。日本人の自分からすると、なんで「有色人種の命も大切」としなかったのか、と思う。その点を著者は、黒人とわざわざ言うところに、リベラリス(実は背後にディープステートがいる)が差別を助長して世の中を分断、経済崩壊を招いて企業を弱体化、そこで国際金融機関という外資が現地企業を買収し・・・というシナリオがあるそうな。
 実際、黒人が黄色人種に差別的でなおかつ暴力的な対応が広がっている。分断化が進んでいると言える。

 差別と言えば、トランプ元大統領が演説でこんなことを言っていたそうな。「今日(クリスマス)は一年中、楽しみにしていた日だ。米国の大統領として、米国と世界に『ベリー・メリークリスマス』を願うのは大きな名誉だ」。
 この何が問題かというと、キリスト教以外の他宗教への差別ということになるらしい。多神教の日本人には、この何が差別なのかわからない。
 ことほどさように、なんでもかんでも差別という問題にすり替えて世の中を混乱に導いているということ。

 いや、おそろしい・・・